糖尿病とコーヒー

糖尿病とコーヒー

糖尿病とコーヒー。ようやくこの話題を扱うときが来た。
コーヒーは当サイトの管理人の専門分野である。私はコーヒーが大好きだ。自宅で焙煎もする。

コーヒーはあまりにもおいしすぎるが、しかしおいしい意外にもコーヒーを飲む理由はたくさんある。
その一つが、糖尿病のリスクを下げる可能性があるということだ。

国立国際医療研究センター糖尿病研究部が行った実験では、コーヒーを週3,4杯、日常的飲む人はほとんど飲まない人に比べ糖尿病を発症するリスクが男性で17%、女性で38%も低下することが分かった。

ただし、現状コーヒーが糖尿病のリスクを下げる理由については不明である。
推測されるのが、カフェインによって血流が増加し、心臓や血管の健康を進めること。また、クロロゲン酸などの強い抗酸化作用を持つポリフェノールが、活性酸素を除去し血管への酸化ダメージを抑えることなどが挙げられる。

そうであるならば、浅煎りのコーヒーが良いのかもしれない

ここからは私の趣味のコーヒーの知識を利用して掘り下げてみたい。
先にコーヒーが糖尿病のリスクを下げる理由として推測されるもの、カフェインとクロロゲン酸をあげた。
この両者ともが、コーヒーの焙煎によって量の変化を起こす。

コーヒーの焙煎度合には大きく分けて浅煎り、中煎り、深煎り、とある。もっとわけるとライトロースト、シナモンロースト、ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト、である。コーヒー豆の色は焙煎すればするほど濃くなる。しかし、カフェインとクロロゲン酸は焙煎すればするほど豆から失われていく。

【糖尿病にはアメリカンがおすすめ】
カフェチェーンのメニューには数種類のコーヒーがある。糖尿病のリスクを下げるためにおすすめなのはアメリカンコーヒーだ。ご存知の方は多いかもしれないが、アメリカンコーヒーは、浅煎りのコーヒー豆を使ったもの。色が薄いのは、コーヒーをお湯で薄くしているわけではない。焼き加減が浅いため、クロロゲン酸が比較的多く含まれている。とはいえ、クロロゲン酸が直接、血糖値を下げるなどといった効果があるわけではないので、あくまでアメリカンコーヒーが糖尿病による合併症のリスクを下げることに役立つ、という意味で捉えてほしい。

浅煎り(ライト、シナモンロースト)がもっともカフェインが多く、クロロゲン酸も多い。
しかし、日本で人気の焙煎度合はだいたい中深煎り(ハイ、シティ、フルシティロースト)である。浅煎りの豆はスーパーや百貨店などでは買えないため、専門店で焙煎してもらう必要がある。自宅で自分で焼いてもよい。

浅煎りの豆は一般的に酸味が強く、いつも中深煎りを飲んでいる人にとっては新鮮な感じがするだろう。
ただし深煎りほどコクや苦みがないため、すこし物足りない感じもあるかもしれないが、糖尿病に対しては浅煎りがいちばんよいのかもしれない。

ただし、コーヒーに砂糖を入れてしまったら悪化するので注意である。

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