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糖尿病の症状
糖尿病は発見が早ければ早いほど悪化せずにすむ病気である。そのため小さなサインも見逃さないようにしなければならないのだが、糖尿病の9割を占める2型糖尿病は、初期の段階において自覚症状はほとんどない。
以下に挙げる自覚症状についても、病状が進行したのちに現れるものであるため、少しでも疑わしいと思ったらすぐに病院で検査を受けた方がよい。
尿の回数が多い
尿が多くトイレに何度も行くというのは糖尿病の特徴である。通常、一日の尿量は成人男性で1.5L、女性で1.0Lだが、糖尿病患者の場合一日で2.0L~4.0L以上に増えることがある。
これは腎臓が多量のブドウ糖を吸収しきれないため、水分とともに排泄させるように働くからである。
尿の臭いも変化し、甘い匂いになったりもする。
喉が渇く
喉が渇いて仕方がない、夜中起きてまで水を飲みたい。こうした傾向が続く場合、糖尿病の疑いがある。
血糖値が高くなることで、身体が糖分と一緒に糖分を尿として排出する。その量が増えることで細胞から水分が奪われ、脱水状態となる。喉の渇きを感じる。
糖尿病にはもっとも典型的な症状で、糖尿病患者の半数以上がこの症状を訴えると言う。
食べているの体重が落ちる
メカニズムは不明だが、糖尿病患者の中には、いくらたべても満腹感が得られず、大食いしてしまう人がいる。
病状か進行してくると、体内に取り入れた栄養をうまく活用できずに、いくらたべても痩せるという症状がみられる。
これはインスリンの作用が不足することでブドウ糖がエネルギーとして使えなくなったかわりに、筋肉などのほかのたんぱく質がエネルギーとして使用されるからである。
だるい、つかれやすい
インスリンの働きが悪いと、糖分がエネルギーとして使われなくなる。すると細胞がエネルギー不足に陥り、体を動かすことができなくなってしまう。
疲労感や食後の眠け、だるさなども、これだけで糖尿病だと断定はできないが、初期にみられる重要な症状である。
視力の低下
目が疲れやすい、細かい字がかすんで見えない。などという症状が出る場合もある。
特に、若年で老眼は考えられない場合は、糖尿病を疑った方が良いかもしれない。